【カンヌ国際映画 誰も知らない】ネタバレ 感想

こんにちは!
Shiromiです!!

今回は柳楽優弥さんが2004年
初主演映画で第57回カンヌ国際映画祭最優秀賞男優賞
わずか14歳で受賞し反響を呼んだ
『誰も知らない』の映画の感想についてお伝えします。
ネタバレありです)




数年前に何度も見た映画でしたが、Netflixの人気作品に
入っていたので、また改めて見てみました。

同じ母親として心が痛むシーン
また子供達の絆
母親を信じる気持ち


胸が苦しくなる事も多々ありますが
実話(巣鴨置き去り事件)を元に作られている映画です。


こんな事があってはいけないですね…

誰も知らない

是枝裕和監督作品『誰も知らない』オフィシャル・サイトより

この物語は、ある夏の日4人の子供達と母親が
2DKのアパートに引っ越してくる所から始まる

母親の福島けい子(YOU)、長男の明(柳楽優弥)長女の京子(北浦愛)
次男の茂(木村飛影)、次女のゆき(清水萌々子)は
4兄妹ではあるが全員父親は違う

また引っ越しの際、スーツケースに下の子二人を入れ
引っ越ししてきた

子供達は全員学校にも通っていない…

母親のけい子の教えは
外に出ない事
大きな声を出さない事
学校なんていじめられるだけ

行かなくていい
だった。


唯一母親が頼りにしていた明だけは
外出も許可されており
近所の挨拶にも行き2人で住んでいる事になっていた

引っ越しが済み、新しい生活がスタート
子供達も楽しそうだった
けい子も子供達に愛情を注いでいると思っていたが
昼間は仕事、夜は男と会っていた

ベランダで明に「お母さん好きな人が居るの
「今度の人はね、お母さんの事ちゃんと考えてくれてる」
「そしたら学校にも行ける様になるから
もう少し待ってて」と告げる


そしてけい子は手紙とお金を置き
家に帰って来なくなる…

しかしある日突然帰ってきて子供達にプレゼントを渡す
子供達は母親が帰って来たと思ったが
クリスマスには帰って来るから』と
またしても家を出て行ってしまう…


その言葉を信じていた子供達



でもクリスマス当日
けい子は帰って来なっかった…


そんな中でもお金も底をついてきたにも関わらず
明はお母さんからだと兄弟姉妹にお年玉を渡す

お兄ちゃんは何買うの?
と問われ、『グローブ買う』と嘘をつく

本当はお金など無いし、面倒を見てくれている
コンビニの店員にお年玉袋に名前も書いてもらっていた
長女の京子は字の違いに気付いていた…


それからも兄弟は近所の人にばれそうになっても
親戚の子だと嘘を付き通した

どうしてここまでしなければいけなっかったのだろう…


その後明には友達ができ、一緒にゲームセンターに行ったり
家でTVゲームをする様になった
親が居ない家、友人は明をパシリに使う様になって行く
それでも明は友達を失いたくなかった
初めてできた友達だったから…


もちろん家は散乱していった



しかし、その友達も中学生になり明から離れて行った…


そんな中、中学でいじめに遭っていた水口紗希と出会う
悲惨ないじめに遭っていた紗希は明達と共に過ごす様になる

明ももう小銭しかなく、コンビニの店員が
店長の目を盗み、余りものやパンをくれるようになり
なんとか食い繋いでいた


紗希はお金に困っている明達をみて
私がお金作ってくる!』と援助交際まがいな事をして
1万円を明に渡した
明はそのお金を受け取れず走って逃げた
きっと母親と重ねてしまったのでしょう


その後どんどん状況は悪化し、水道もガスも止まり
公園で体や頭を洗い
公園の水を汲み、洗濯をする生活となっていった

なんとかしなければと思う明だが
働く事も出来ない、お金もない
母親はもう帰って来ないと確信
兄弟に当たり散らしてしまう…

明はむしゃくしゃし、一人で中学校のグラウンドを
眺めていた。
そんな時、野球のピンチヒッターで声を掛けられ
初めての野球を楽しんでいた


しかし、家に帰るとぐったりとしたゆきが居た



なんとかしようと万引きをしてでも
ゆきの為に食料を持って来た
そんな事したくはなかったはずなのに
母親にも公衆電話から連絡してみるのだが
お金がなくなり途中で切れてしまう


ゆきは息を引き取った…


その後けい子からお金が送られて来るのだが
もう手遅れであった


『いつかモノレールに乗って飛行機を見に行こう』
明はゆきと約束していた為
あの時汚いお金だと逃げた明だったが
紗希に会いに行き『あの時のお金をを貸して欲しい』と
頼みに行き、二人でゆきが大好きだったアポロを買い
飛行場までゆきの遺体をスーツケースに入れ家を出た



そして…
遺体を二人で埋めた…


こんな苦しいことがあっていいのでしょうか…


ラストシーンは母親が戻って来ることもなく
ゆきが居なくなってしまいましたが
今まで通りの生活をしているシーンで終わる。


なんとも言えない気持ちでいっぱいになりました



最後まで読んで頂きありがとうございました。


同じ子供を持つ母親として、
こんなにも子供達を悲しませるような事件は
あってはならないと改めて感じました。
皆さんも是非一度見てください。


心にズシンと衝撃が走ると思います

生きているのは、大人だけですか…?







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